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会長挨拶

緑友会記念誌に寄せて

緑友会会長 中島 節子

 

1946年に誕生した「九里珠算研究塾」は、いま、浦和大学・浦和大学短期大学部・浦和実業学園高等学校・浦和実業学園中学校を擁し、その名を「学校法人九里学園」として2006年5月、還暦を迎えました。
当時30名程の生徒を教える塾の先生は、成人式(そのような制度はありませんでしたが)を終えたばかりの21歳、色白の顔でヒゲ剃り跡の青さがやけに目立った、まさに文学青年の趣で、凛と響く読み上げ算の声は近くの浦和駅のホームで、電車を待つ人々の耳にも届くと云われました。
しかし、その「文学青年」九里總一郎先生が、終戦間もない、しかも世相混乱きわまりない中から、機を見るに敏な才能と、風貌からは感じられない男の度胸と、「文学」とは立場を異とする「計数」にも長け、三位一体の力をいかんなく発揮されて、今日の学園を築きあげたことはご存知のとおりです。
私が先生に出会った頃のあれこれを書きはじめたら、とめどなく続きます。 “昔の感傷的な思い出話だよ 過去は忘れて前を向こうよ”
とおっしゃる方もおられます。 否定するものではありません。
然しながら『温故知新 古きを尋ねて新しきを知る』の例えもある様に、今日の時点で目的・目標・理想に到達したと思える学園ですが、その道すがら、多くの「機略縦横の知恵」があったでしょうし、多少は試行錯誤もあったはずです。誰がこれを伝え、今日からのさらなる飛躍に向けて、それらを発展の糧に置き換える必要があります。この誰かが、私たち卒業生です。卒業生に課せられた責任は重かつ大でありましょう。還暦という大きな節目の今日、もう一度原点に戻って私達がなすべきなにかを考え、実行しようではありませんか。

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